神田裕子さんが執筆した新刊『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』が、発売前から大炎上しています。
発達障害や精神疾患を持つ人々を「困った人」と表現し、さらに動物のイラストで描写したことで「差別的だ」と批判が殺到。
SNSでは当事者のリアルな声や「出版差し止めを求める」運動も広がり、社会問題として注目されています。
- なぜ炎上した?
- どんな表現が問題視されている?
- 関係者の反応や今後の動き
についてお伝えします。

何がそんなに問題だったんだろう?
神田裕子の著書が炎上中!何が問題だったのか?
2025年4月に発売予定の神田裕子さんの著書『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』が、発売前からネットで炎上しています。
これ、まずくない? 世に出していいの?
— 田中 (@tanaka41111) April 15, 2025
発達障害やメンタル疾患、更年期障害の人は「困った人」だって。
強者側の驕りがすごいね😅
「困った人」じゃなくて「困っている人」でしょ。
「尻拭い」じゃなくて「業務上の調整」でしょ。
出版社の人は誰も止めなかったの? pic.twitter.com/vYLpwDLgdC
その理由は、障害者や精神疾患のある人々への表現やイラストに対する強い批判が集中しているからです。
中でも、差別的ともとれる呼称や動物に例えた描写が「非人間的だ」と波紋を呼んでいます。
では、実際にどんな表現が問題とされたのかを詳しく見ていきましょう。
問題視された差別的な表現とは
本の中では、発達障害や精神疾患を持つ人々を「困った人」と表現しています。
- ADHDの人を「ひらめきダッシュさん」
- トラウマ障害のある人を「心に傷を抱えた敏感さん」
- 病気で休職中の人を「おやすみさん」
と命名し、それぞれに動物のキャラが割り当てられていました。
『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』(神田 裕子)これヘイト本でもなくナチュラルに倫理的なコンプラアウトで、ちょっとすごすぎるな
— なまいもこんにゃく太郎 (@namaimo_5289) April 15, 2025
これが何人ものチェックを通過して決定してるって、三笠書房の社員さんたちが心配になるレベル pic.twitter.com/WoBSdkbRTK
このような分類が「差別的」「偏見を助長する」として炎上したんです。
なぜ動物イラストが批判されたのか
特に、
ADHDを持つ人がサル
トラウマ障害を持つ人がナマケモノ
などで表現されており、「非人間的」「からかっているように見える」という批判が噴出しました。
イラストによって問題が軽く見えてしまい、読者の理解を誤らせる恐れがある点も指摘されています。



該当する人に不快感を与えてしまったんだね
「困った人」とは誰のこと?
神田裕子さんの本でいう「困った人」とは、主に職場において
接しづらさを感じる人
を指しています。
しかしその中に、発達障害やトラウマを抱える人たちが含まれていたことが大きな問題となりました。
「対応に悩む相手」として扱うことで、「配慮が必要な人=迷惑な存在」と見なされる印象を与えてしまったんですね。
これ、まずくない? 世に出していいの?
— 田中 (@tanaka41111) April 15, 2025
発達障害やメンタル疾患、更年期障害の人は「困った人」だって。
強者側の驕りがすごいね😅
「困った人」じゃなくて「困っている人」でしょ。
「尻拭い」じゃなくて「業務上の調整」でしょ。
出版社の人は誰も止めなかったの? pic.twitter.com/vYLpwDLgdC
特に当事者からは「困っている人であって、困った人ではない」という声が多くあがっています。
カウンセラーの資格に疑問の声
国家資格の「公認心理師」や「臨床心理士」ではなく、持っているのは民間資格の「産業カウンセラー」のみとの情報があります。
そのため、専門的な知識や倫理観が本当に備わっているのか、不安視する声も上がっています。
「専門家を名乗るなら、最低限の配慮が必要では?」という批判が寄せられているのも当然かもしれません。
スーパーカウンセラー神田裕子の著書「職場の困った人を、うまく動かす心理術」が批判殺到でバズってるんだって。差別だと言って…?
— 大門軍団 (@8Daimon7) April 17, 2025
調べたら、産業カウンセラーの資格しかなくて、ずっとカウンセリング行為をやっていたんだってね。
そりゃ炎上するわな。
だって言えば素人だもの(苦笑)
産業カウンセラー持ってて、お仕事も相談援助職なのですが、神田裕子さんが出版された本にとてつもないショックを受けている。この方は産業カウンセラーで何を学んだのか。。どなたかが言われていたけど倫理綱領理解してないでしょ。。悲しい。
— ゆう🕊️ (@cytron) April 16, 2025
差別的表現・動物イラストに批判が殺到したワケ
前半では、問題のある表現やイラストについて詳しく紹介しましたが、実際にどんな経緯でこの内容が公開され、社会的な批判を集めるまでに至ったのでしょうか?
ここからはイラストを担当した芦野公平さんの謝罪や、SNS上での反応、出版社の動きなど、炎上が広がっていった背景を見ていきます。
芦野公平さんの謝罪
担当した装画に関して、イラストレーターとしての経緯と考えをまとめました。
— 芦野公平 kohei ashino (@ashiko) April 16, 2025
ご一読いただけましたら幸いです。
装画に関するご報告と経緯のご説明|芦野公平 @ashiko #note https://t.co/VodQxwCqiB
当初は「社会的な背景を持つ人物を肯定的に描く」方向性だったものの、途中から「人物を動物に置き換えて描くように」とのディレクション変更があったと明かしています。
危うさを感じながらも制作を続けたことに対して、「深く反省している」とコメントしています。
この謝罪が出たことで、編集側の意図や判断も問われるようになったんですね。
ネット上での批判と当事者のリアルな声
「僕たちは困っている人であって、困った人ではない」「動物で表現されることがつらい」
といったリアルな声が多く見られました。
さらに、「うまく動かすという発想がすでにおかしい」と、著書のタイトルそのものにも批判が向けられています。
このような声が拡散され、多くの共感を呼んだことで、炎上は一気に広がっていったんですね。
出版社・三笠書房の対応は?
しかし、これだけ大きな批判が集まっている中で、出版差し止めや内容の修正など、何らかの対応が求められている状況です。
ネット上では
このまま発売されるのは信じられない
という声や、
出版社はどう責任を取るのか
といった意見も多数見られます。
4月24日の発売予定日を迎えるまでに、何らかの動きがある可能性が高いですね。
ハッシュタグ運動の影響
今回の炎上を加速させたのが、SNS上で広がった
#神田裕子著作の出版差し止めを求めます
というハッシュタグ運動です。
このタグを使って、当事者や支援者が問題の深刻さや個人的な体験を発信し、多くの共感と拡散を生みました。
特にXでは数千件の投稿があり、出版社や著者に直接届くようにメンションが飛び交う状態になっています。



企業や出版側の対応に影響を与える可能性もありそうですね






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